10/23ヤブ歩き
2011/10/22~23 季節限定 ヤブ山歩き
この時期は単なる山登りはちょっと休憩。秋限定の山の恵を授かりに行かなければならない。そんなわけで週末の両日はヤブ山探索にでかけたのでした。
22日 尾根筋
朝6時に目覚め、早速車で1時間ほどの山へ。この日は尾根筋を探ってみようという目論み。7時半頃から尾根を登り始める。どの山も尾根の取り付きは針葉樹が多く、その上の広葉樹で覆い尽くされている場所まで登っていかなければ・・・
約50分ほど登った所から藪の中を倒木を探しながら歩く。それにしても今年の山はちょっと変だ。例年なら腐りかけているツキヨダケが沢山見れるはずなのに全くない。それどころか訳の分らない毒キノコさえ見当たらない。キノコのカゲ全くなし。今年はキノコが不調と聞いてはいるが、まんざら嘘ではないらしい。
無いところを探しても仕方ないので一旦山道というか作業道というべきなのか道の切れているところまで戻って更に上を目指して登る。だいぶ登った所で立ち木にナメコが出始めていた。まだまだ小粒で木の皮を持ち上げながら顔を出している程度。この辺を探ってみるが倒木が見当たらずヤブ斜面を下ってみる。小沢に向かって倒れている老木でやっとこさ食べれる大きさのナメコを見つけた。一発目まで長かった~!でも採れたのはこれっきり。今日はダメだと諦め、山を下り始めるが心が卑しい私は諦めきれず下りながらも藪を探して歩く。その時風に乗って強烈なキノコの匂いがした。ブナハリタケの匂い。当然必死に探した。風上へ匂いをかぎながら、まるでトリュフを探す豚のようにクンクンしながら探して、やっと見つけた。毎年結構な量を採ることが出来るのに今年は買物袋で半分ほどだ。時期が合わなかったのか。気候の変動で狂っているのか。この日はこれだけ、シャリメキ、赤もだし(クリタケ)にはお目にかかれず。フラストレーションを残したまま帰宅。とほほ・・・
23日 沢筋
この日は沢筋狙い。しかもホーリーと一緒のヤブ歩き。7時半にホーリーから迎えをもらい、山に向かう。今日は昨日と山を変え探ってみるつもりだ。車で1時間ほどで終点。ここからは林道歩き。沢沿いに続く平らな道を歩いていく。紅葉が綺麗だ。この日の収穫を期待はしているが、何も採れなくてもこれはこれで幸せな気分になる。歩き始めて20分。ホーリーが道脇に広がるナラの雑木林にムキタケを発見。立ち木に出ているムキタケは見つけやすい。直ぐ近くで更に見~つけた。ナラの木に下から上までムキタケと開いたナメコ。手でそぎ落とし、届かない所は周りに落ちている木の棒でそぎ落とす。それでも届かない所は・・・あき・ら・める・・・
幸先のいいスタート。この山ムキタケがドンピシャのタイミングらしい。ヤブは漕がず林道を歩きながらキノコの出ている木を探す。右も左も見通しの聞く雑木林なので探しやすい。あるわ、あるわ!それでも結構高いところにあるので、その度棒で突付きながらそぎ落とし。「もうこの辺でいいか」と二人で食事を取る。ホーリー、実はブナハリタケが狙いだったんだが、ワガママを言って今日は沢筋を付き合ってもらった。尾根筋は昨日探ってダメだったという事が頭から離れなかったんだよね。でもこの山だったらあったかも。
帰り際、沢向かいでキノコ採りの人発見。なんかあるのかなと沢を渡っていく。その方から50m程はなれたところで倒れている老木発見。近寄ってみると木が真っ茶色。なぜかというとナメコがびっしりだから。人の採り場を荒らした気持ちで後ろめたさはあったが声を発せず無言でしかも素早く採取。何事もなかった顔でその場を去る。はじめから居た方はまださっきのところをあちこち見ているようだ。お先に!
沢筋の探索は成功といえるだろう。結構採れた!採れば採るほど欲深くなるのが人というものだ。帰り際、見つけ残したムキタケをさらに採取し車で帰路に着く。午前中いっぱいで終了。帰ってからといえばもちろん昼酒で反省会。ホーリー宅にお邪魔し、御馳走になって千鳥足ならぬ千鳥チャリで帰宅したのでありました。
写真
立ち木に開きナメコ&ムキタケを発見 |
沢沿いの道を進みます |
紅葉が綺麗です |
高いところは棒を使ってそぎ落とすバーボン |
ただ歩くだけでも幸せな気分になります |
雑木林をあっちこっち見て歩く |
心の卑しさが顔に出てしまうバーボンでした |
急いでしかも無言でが鉄則(あーっ 心が卑しい!) |
この写真 なんか場所がバレそーでちょっと怖いから縦位置で |