今夜も酒を飲みながら ふらり ふらりと千鳥足  明日はどこの山行こうか

9/4ダイグラ尾根

2010/9/4~9/5 大嵓尾根 飯豊本山 御西小屋 梅花皮小屋 丸森尾根

去年の登山道整備の際、Dr.まっちゃんが私に津軽弁でこう言った。
「来年はダイグラ 俺どご 連れでげよ~。年齢的に最後のチャンスだべな」
私こう答えました。
「いいっすよ!」
てな訳で今回の山行は計画されたのでした。加えて竹爺、Horikoshiさん、Dr.まっちゃんといつも登ってる中根さんで計5名で楽しく満喫してきたのでありました。
天狗平ロッジに前泊し、朝3時半に目覚まし時計から叩き起こされると、なんと外は雨模様。今日は合羽かと憂鬱になるが集合時間の4時頃にはほぼ上がった感じで合羽を着ずに4:10天狗平をヘッドライトをつけて歩き出す。約40分で落合に到着。ヘツリの道で多少のトラブルがあったものの、これからの登りを前にして意気揚々の中高年5人組。
いきなりの急登を息を切らして黙々と登る。この頃から空が白ばんで明るくなり始めるとクサイグラ尾根のナラノキ峰が右上にガスの合間からかすかに見えた。ずいぶん高く見えるがどっちにしろあの高さより遥か上まで歩かなければならない。45分くらい登ったところで一本休憩を入れる。雨上がりでミスト状のガスがうっすら掛かり涼しいがそれでも汗がドッと出てくる。10分ほど休んでまた歩き出すと間もなく種蒔の池を通過、そこから程なくして長坂清水。水はかなり細くなっていたが、枯れてはいませんでした。冷たい水で顔を洗い、水を補給した後歩き出す。ここから休み場の峰まで一気に行ければいいのだが、なんとあと20mという所でまさかの一本。休み場の峰とほぼ変わらないのでこの日の休み場の峰はその場所とした。ここまで登り始めて約3時間だ。本当の休み場の峰では写真だけ撮ってスルーすると言う何と自由な山行だろう。
休み場の峰から千本峰までは切歯尾根と呼ばれるくらいギザギザな尾根を小刻み、かつ急な尾根線を上り下りするダイグラ尾根の醍醐味の一つだ。初めての経験をするDr.まっちゃんと中根さんは「すごぃ どごだな こごは~!」。そうなんです!すごい所なんですよダイグラ尾根は。休憩を入れながら約1時間で千本峰の道標。その先の岩場を慎重にクリアーし、宝珠山に向けて足を進める。私を除く4名は道脇に咲いている花について話が弾んでいるが、私は花の名前をほとんど知らないので話に入ることが出来ない。雨はすっかり上がりガスが下から沸き立つように上がってくる。飯豊連峰の奥深い部分の景色はなんとダイナミックなんだろう。疲れが本当に癒される。ダイグラ尾根から見る景色は特別なものだ。それにしてもこの辺の道は足場が悪く、急斜面のヘツリ道なのでスピードが上がらない。みんなの足も疲れ始め、「この辺で一本!」の声が掛かりやすくなる。宝珠山をクリアーしたのは歩き始めて8時間が経った頃だった。その時ものすごいスピードで追い抜く青年が1人。誰かと思いきやコダマッチだった。ここまで4時間で来たらしい。ダイグラ尾根を詰めてから梅花皮小屋まで行くそうで、あっという間に追い抜いたコダマッチの後姿を見送った。我々といえば「暗ぐなるまで小屋さ着けばいいから、ん~っ 競争じゃないから」 「んだんだ 楽しみながら 写真でも撮ってゆっくり行くべ」 「んじゃ あそごまで行ったら 一本入れっぺ!」想像がつくでしょう?いかに楽しみながら登山してたか。
長い御前坂を詰め本山に着いたのは歩き始めて10時間30分。なんと楽しみすぎの山行だ。弘法清水で水を補給、しばし休んで今日のお宿 御西小屋に向かうが竹爺には一足先に行ってもらってビールを冷やしておいてもらうことにした。竹爺ごめんね。準備段階からいいように使って!でも本当に助かりました。
午後4時30分に御西小屋全員到着。ご苦労様でした!早速夕食の準備に入る。今日のメインの食事はカツカレー。しかもレトルトじゃなく玉ねぎ、ニンジンをバターで炒めるところからカレー作りをはじめる。出来るまでは竹爺の奥さんが予め作ってくれたプルコギのサンチェ巻きでビールをグビグビ。みんな「うまい最高!」。竹爺は「んーまい!」。ちょっと発音が違う。竹爺いろいろザックから料理を出す。みんなで「んーまい!」。Horikoshiさん特製のカツカレーも全員ぺロリ。よく食えるもんだと思うくらい食べた。それに加え誰がこんなに飲むんだと思うくらいのアルコールの量。HZUがいたら残さず飲んだろうがさすがに全部は飲めず、周りのことも考え、7時30分に消灯。夜中目が覚めて外に出てみると満天の星空だった。山の上から見る星空は天の川がギラギラするほど光っている。街の明かりが少なかった子供の頃の星空だ。
翌日朝5時起床。朝食をとり、小屋の掃除等を終え7時、登山客が出発した一番最後に小屋を出た。この日は梅花皮小屋へ向かい、梶川尾根を下りるはずだったが天気もいいし丸森尾根まで行くことにした。Dr.まっちゃん 若干乗り気ではなかったようだが、みんなに「まあ まあ」と説得され(押し切られ)仕方なく承諾。去年作業をした天狗の庭の施行部を横目で眺め、御手洗いの池まで一気に足を進める。今日は朝から晴天だ。大日岳がそびえ、昨日登って来た大嵓尾根を振り返りながら、ダラダラとした長いクサイグラ分岐までの登りを詰めていく。クサイグラ分岐からは二つこぶの烏帽子岳、梅花皮岳を超えちょうど3時間で北股・カイラギ岳の鞍部 梅花皮小屋に到着。ここで予想以上の大休憩。なぜなら冷えたビールがあったから。昨日の残ったつまみを出しビールを飲みながら早い昼食の準備。献立はインスタントラーメンを使った冷し中華ざる。冶二清水でギンギンに冷した中華ざるは最高!いくらでも入る感じだ。その前にビールとツマミをかなり腹に入れてるはずなのだが・・・
気持ちがマッタリとしてしまった。休み過ぎて動きたくない体を奮い立たせ出発の準備開始。梅花皮小屋から門内小屋まで10月にある登山道整備の準備のため、みなさんに荷運びのお手伝いをお願いした。2kgちょっとだが疲れた体にはずっしりくる。1時間半かけて門内小屋。デポ品を棚に片付け再出発。扇の地紙を通過し地神岳を超え、地神北峰まで約1時間。ここでODDと無線で交信。ODDの最初の一言が「もう下りて車ですか?」 私「北峰ですけど」 ODD笑いながら「そりゃ失礼しました」 まだ2時ちょっと過ぎなのに・・・・
北峰からはぐんぐん高度を落とす。何度かの休憩を入れ、夫婦清水で水を補給、ノゾキで最後の休憩を取っていると天狗平ロッジでバーベキューをしているWKBから無線が入った。約30分で到着する旨を連絡し、疲れた足なので気をつけながら下りるよう足にきている2名のメンバーに声をかけながらぴったり30分後の5時30分に全員無事にしかも笑顔で到着。
みんなで飯豊山荘の熱~い風呂に入りそれぞれ家路に着いたのでした。みなさんに喜んで戴き、未熟ながらもご案内でき、私バーボンTakedaも喜びの2日間でした。チャン・チャン♪

写 真

落合まで来ると空がようやく白み始めてきた
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まだ薄暗い急登を黙々と登る
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ガスの晴れた合間にクサイグラ尾根のナラノキ峰が見えた
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ガスに隠れて宝珠山が姿を現す
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ナラノキ峰も大きく見えてきた
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休み場の峰にて
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切歯尾根を進む
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下からガスが沸き立ちこれからの山行に期待と彩を揃えてくれた
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千本峰の道標付近で
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千本峰の岩場をクリアーするDr.まっちゃん
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超えてきた千本峰
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飯豊連峰の奥深く
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御前坂の途中のテラスから本山の頂上を望む二人
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頂上までの最後の上り
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ようやく山頂でパチリ
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駒形山を通過
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御西小屋から新潟方面のサンセット
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朝起きると喜多方方面はガスの中だ
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会津磐梯山が雲の上に浮かぶ
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朝日に照らされる大日岳
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出発前に小屋の前で一枚
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前日登ったダイグラ尾根を振り返る
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クサイグラ尾根
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烏帽子岳山頂にて
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北股岳山頂にて
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胎内ダムから延びる二つ峰コース
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北股岳に突き上げるオウインの尾根
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扇の地紙から降る梶川尾根
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北峰を目指して歩く
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もうすぐ地神の北峰だ
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丸森尾根を下る
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