今夜も酒を飲みながら ふらり ふらりと千鳥足  明日はどこの山行こうか

4/28飯豊本山

2012/4/28~30 飯豊本山(松の木尾根)

  • 28日
    前の日早く寝たせいだろうか朝3:30快調な目覚め、身支度を整え家を出発する。途中コンビニでおにぎりを仕入れた後、竹爺をピックアップするため「道の駅」の駐車場に向かう。そこからは一目散に川入を目指してまっしぐら!スマホをナビ代りに示されるまま車を走らせる。それにしても山都の川入に行くのは毎回のことだが道がごちゃごちゃしてナビ無しでは行けない。山都の「いいでの湯」でLTQ、秋ちゃんと6:00にアイボールの予定だったが意外に早く着き、予定より30分行動を前倒しすることができた。川入の集落に着くとあらら Ryo君じゃありませんか。そういえば112号で追い抜いて行ったワンボックスそうだと思ったんだよね。シミケンさんと谷地平方面をスキーで3泊幕営の予定でお散歩らしい。お二人とはここで一旦お別れをして川入の集落を6:30分に歩き出す。集落はほとんどが民宿なのだが冬の間は人間が下にさがるため無人の集落となる。まだ日中に数名しか戻って来ている様子はなくひっそりしている。道はまだ雪が残っている。しばらくは川沿いの道をキャンプ場まで歩くことになる。7:05キャンプ場着、ザックを下ろし一息入れる。キャンプ場の少し先に長坂尾根の登山口があるが横目でパスし、林の中を通りタカツコ沢の出合を目指す。約30分、7:45に出合着。この季節 沢が口を開けているので渡渉場所を探す。「めおとやま」情報で300mほど上流に雪崩跡のスノーブリッジがあるらしくもう暫く歩く。スノーブリッジを8:05渡って松の木尾根の横っ腹を雪を拾いながら800m付近のピークを狙って詰めていく。8:40ピーク着、ゼイゼイしながら一本入れました。さて尾根に上がったのだからここを登ればいいだけの事なのだが藪と尾根に残った雪の繰り返しでスピードは上がらず。975mのピークに着いたのが9:15ここでさらに一休み。この辺から細尾根になってくるが割と雪が安定していてキックステップで刻んでいく。トップを交換しながら進むがやっぱりトップの役が回ってくると疲れる。これが冬季のラッセルとなると荷物を降ろしての一仕事となる。右折れの90°コーナーに10:10着、当然一休みだ。右に折れた先には一服平前のピークがそそり立つ。すぐそこに見えるのだが久々の重い荷物と暑さで随分遠く感じる。天気はこの上なく良く、気温も上昇している。空は晴れているのに雷のような音があちらこちらから轟いている。雪崩! 沢に向って数分おきにゴロゴロザッザー。雪崩銀座の川入口、もちろん登っている尾根では雪崩はありませんけど。
    ピークを抜け一服平に着いたのが11:10。ここからは広尾根になる。一服平というくらいで平らなのだが、それは今までと比べてということ。登りが終わった訳ではなく疣岩山から延びる主稜線に向かってドドーンと雪の斜面が広がっている。しかも稜線近くでは斜度がまたもきつくなりそうだ。すぐそこに見える稜線に全然とどかない。行けども行けどもその先にまた登りがあって、ヤレヤレ心が折れそうになる。以前 年末年始の休みにこの同じ尾根を使って飯豊本山に先輩から連れて行ってもらった時、吹雪で前が見えずいつまでこの地獄が続くのかと思ったことがある。その時と比べれば眺望が開けている上 天気もいいので写真を撮りながら登りの苦しみを楽しむことができる。まっ これも一興だろう。疲れて11:55休憩じゃー!
    疣岩山から延びる稜線の雪庇を切れているところを捲いて上がり標注を通過、さらに伸びる最後の駆け上がりに気が滅入ってくるがLTQがみんなを引張り直登、三国小屋に13:20着。へろへろ!
    しかしそこから見る景色はまさしく絶景、疲れさえも吹き飛ぶ眺望だ。ザックを下ろすが小屋に入って休むことなく皆写真を撮るのに夢中だ。この元気があればもう少し早く登れた様な気がするぐらい走りまわって写真を撮る私たち4名。人間はゲンキンなのもですな!
    明日進む尾根に目を移すといやらしく雪庇に亀裂が入っている。注意が必要なようだ。ともあれ雪を取って水を作りながら労をねぎらうとしよう。2時過ぎには既に五臓六腑にしみわたる液体を頂戴してました。
    5時過ぎシミケンさんと定時交信、7時を回った頃には4人で小屋を独占状態でそれぞれ就寝。
  • 29日
    朝五時前に起床。よく眠ったのだろう、昨夜の酒は残っていない。前日のカモ鍋にうどんを入れ朝食を済ませる。今日も天気が良くなりそうだ。必要にして最低限の物だけをサブザックに入れ無線機などは直接体に付け、ストックは持たずピッケルのみ。「ずいぶん軽い装備で」と竹爺はバカにするが今日の天気予報と雪庇の状態を鑑みて考えられる必要な装備はもってますよ、竹爺殿!
    5:55三国小屋出発。七森までの稜線は雪庇にいやらしく亀裂が入っているもののルートファインディングさえ間違えなければ安定した雪歩きだ。急斜面はLTQが必要に応じロープを出し進んでいく。気を付けなければならない箇所2つ。その日その日で現場合わせになってくるからこの情報もすぐ変わる事だろう。
    7:00種蒔山通貨、7:15切合小屋到着、一息入れる。登ってまた降りなければならない草履塚を通過し姥権現に8:15着。ここから先クランポンもピッケルも必要なさそうだ。各自不必要なものを姥権現の裏にデポし出発。御秘所を慎重に通過し我慢所の御前坂を一息入れながらヘイコラ詰めていく。上はやはり風があるようだ。9:30本山小屋に到着。小屋に荷物を入れ写真を撮りながら本山山頂までお散歩。眺めは最高だ!写真を見てください。小屋の二階の窓が一つ抜けており、下の階を含め中が今のところずぶ濡れで半分使えません。
    10:45本山小屋を下山開始。11:30姥権現でデポ品を拾い、草履塚を登り返す。12:10切合小屋到着、昼食とする。無線でLFD、シミケンさんと交信。12:55切り合せ小屋出発。無事三国小屋に到着したのが14:10。前日より行程時間は長かったが荷物が軽かった事と稜線歩きの楽しさで疲れは無し。快調な一日でした。小屋に帰ると早速ですよ!  何が?  宴会が!
    夕食はマーボドーフ。しかも辛い物好きの4名なので激辛。辛さに弱い人間だったらアウトの世界。実においしく頂きました。その他にも持寄ったものが沢山あって絶好調の4名、今日の反省をしながら宴は続くのでした。
    5時にシミケンさんと定時交信、7時半すぎ就寝。
  • 30日
    朝5時前起床。予定では6時出発であったが、7時頃になるだろうと皆で雑談。ゆっくり朝食をとり、パッキングして出発したのはやっぱり7:00。帰りは早い7:35には一服平着。急ぐことも無いだろうと一休み。90°コーナーを左に折れ、細尾根に入る。難なく975mのピークまで降りる。800m付近のピークから尾根の横っ腹をスノーブリッジまで降りるのだが上ってきた所から逸れていたらしく急斜面を芝につかまりながら川原の淵まで降りスノーブリッジでタカツコ沢を渡渉、9:25。スノーブリッジはもう1週間弱しか持たないだろう。渡り終えた処でラーメンを煮て食べる。フキノトウを摘んで入れてみた。なかなか春らしい味でGood!
    11:00川入集落到着。これで無事下山ということになる。以前5月の頭にHZUに連れられて大日杉から本山に登った事はあったが4月に本山参りをしたのは初めてだ。天候にも恵まれ2泊というタイトでない日程も幸いしたのだろう。早春の飯豊 なかなかいいもんですよ。またの再開を約束して我々山形組とLTQ,秋ちゃんの新潟組はそれぞれ帰路に就いたのでした。
    帰ってからきっと畑仕事が待っているのだろう。3日間天気よかったから野菜に水くれないと・・・・

写 真

川入の集落でそれぞれ準備にかかるメンバー
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沢沿いの道をキャンプ場へ
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キャンプ場が見えてきました
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タカツコ沢の出合で松の木尾根の先端
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先のスノーブリッジを渡ります
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雪が無いところにはイワウチワが咲いています
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800m付近のピークで一休み
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同じく川入から登る長坂尾根 この先には剣ヶ峰
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私たちは松の木尾根を登ります
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あちらこちらで雷のような音を立てて雪崩が
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タカツコ沢を見下ろす
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だいぶ高度を上げてきました
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疣岩山を見上げる
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休憩をとりながら まだまだ先・・・
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一服平手前 ここをやや左に折れると一服平
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奥の岩稜帯が剣ヶ峰
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行けども行けども先が見えずまだまだ歩くだけ
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剣ヶ峰
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LTQが引張ります この雪庇を抜けると疣岩山からの稜線に立てます
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竹爺&秋ちゃん
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大日岳
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竹爺 最後の壁を詰めてます
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竹爺と秋ちゃん小屋到着
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三国小屋にて
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次の日向かう種蒔山までの稜線 雪庇に亀裂が入っていていやらしい雰囲気
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4人で記念撮影 バックは剣ヶ峰なのだが・・・(雰囲気無し つまり撮影がヘタ)
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秋ちゃんが剣ヶ峰を覗き込む
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三国小屋から見る夕景
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翌朝切合小屋に向かう途中で
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七森手前のピークの壁を登る LTQは秋ちゃんとロープをつないでサポート
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種蒔山までの稜線に乗った
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朝日をバックに歩く
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姥権現
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御秘所を慎重に渉る
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御前坂から草履塚を振り返る
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御前坂から大日岳
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一王子から本山小屋 ここまで来るとほっとする
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飯豊本山~駒形山の稜線
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米沢、川西方面  のはず
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本山山頂から大グラ尾根
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飯豊の主稜線 天狗の庭方面
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本山山頂から駒形山方面 後ろは大日岳
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仮面ライダー じゃなかった! 竹爺でした
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本山小屋の二階の窓が壊れていて一階までびしょぬれ
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本山山頂にてみんなで万歳(LTQ 写真提供)
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