6/26 石転び沢
2010/06/26~27 石転び沢~梶川尾根
竹爺からのお誘いがあって梅花皮小屋まで酒飲みに行くかという話になった。この日のメンバーは竹爺と奥様、伊藤さんに吉田さんそれから長井からDr.松橋&堀越さん、私を加えた計7名。6時に天狗平集合でこの山行の幕開け~っ!別グループでシミケンさんとハイジ、プラス1名で同コースを上がるらしい。天狗平から無線を出すとODDはもう既に梶川尾根を登っているとの事、WKBもその後日帰りで梶川尾根を登るらしい。きっと賑やかな夜になるだろう。
6時20分ゲート前を出発、足慣らしにブナ林の道を温身平まで進み十文字を右に折れ、堰堤でザックを下ろす。ここまで約30分、みんな余裕でニコニコ顔だ。
さらに、川に沿ったヘツリ道をうまい水まで足を進め、おにぎりタイム。途中のツブテ石の上に茂っている木々の緑が印象的だっだ。15分ほど休憩し腹ごしらえが済んだら出発。地竹原から雪渓を覗いて見るがどうも行けそうもない。夏道を進み、梶川の出合前で再度確認。何とかスノーブリッチの厚みのある部分は通れそうだ。一人ずつ急いで渡ってもらった。渡りきってから直ぐ夏道へ、その後一旦雪渓へ出るがそのまま進むのは危なそう。私達とは違う別の登山者が1名歩いていたがどうもヤバそうなので声をかけようか迷っていたら、大きな音を立ててその登山者の3m前で雪渓が崩壊した。もっと自信を持って最初から注意できれば良かったろうが大きな事故にならずに済んでよかった。反省です!赤滝の辺りからは6月25日現在で雪渓に上がれますが、よく見ると窪んでる箇所があるので注意してください。
約2時間半で石転びの出合到着。ここでお食事タイム。と言っても朝9時前なので朝食なのか昼食と言っていいものやら。大岩を背にして食事を採りながらODD、WKBと無線でお話。ここ1ヶ月ほどWKBと会う機会がなくて話をしていなかったので無線機から聞こえるWKBの声が懐かしく聞こえた。たった1ヶ月と言うなかれ、そう思えるときは思えるもんだ。
さてここからが今回の山行のメインだ。本石転びの出合対岸まで1時間、北股の出合まで更に1時間そして最後の一もがきが1時間という説明をし、いざ鎌倉! 予定通り、本石転びの出合対岸まで1時間。順調と思えたのはここまで。メンバーの1名が足の不調を訴え始める。どうも大腿筋が攣りそうになるらしい。塩がいいと塩を舐めてもらったが一向に治まらず、あれこれ時間を取ってしまった。先頭でペースを作ってくれている堀越さんに北股の出合の安全な場所で待っていてもらう事にし状況を無線でWKBに連絡する事とした。何とか休み休みでも北股の出合までは竹爺と吉田さんが両脇でサポートしながら上がってもらった。さあここから先は最も急斜面に差し掛かる。足が攣りながらで大変そうだがここまで来て諦めるのもはなはだ残念な気もする。私が負傷者のザックをダブルで背負うことにした。空身ならば歩けそうだ。急斜面を列を組んで登り始めた。直ぐ後にはシミケンさん達のパーティーが見えるところまで登ってきている。私が先頭で登り、竹爺に最後尾に付いてもらいながらジグザグに登り、中ノ島にやっとの思いで取り付いた。一休みしているとシミケンさん御一行が追いついてきて、ダブルザックで登る私を見て変わってくれるのと思いきや「よっ 力持ち!」と軽くかわされ通り過ぎてしまった。WKBにヘルプの無線、ところがお客さんの整理で忙しそう。さっきカッコつけて「ダブルザックで俺が持つ」なんて言った手前、かっこ悪くて仲間内にはお願いできずそのまま草付まで登って行くとようやくWKBの応援が来た。待ち遠しかったぜkonchag!
小屋まで上がるとみんな辛い登りから開放され笑顔、笑顔。キンキンに冷えたビールの美味しいこと。堀越さんは梅花皮岳まで足を伸ばしたいと出かけた。日帰りのWKBは日帰りということで帰り支度を済ませていた。ヘルプありがとうkonchag。さっきまで晴れていた空からパラパラと雨が落ち始めた頃今日の大宴会の準備開始。沢山のメニューを囲み、ODDを交え乾杯の挨拶をもらって気持ちが程よくなった頃堀越さんが帰ってきた。改めて乾杯。それでも次々と泊まりのお客さんの対応でODDは落ち着かず飲んだり、集金したり大忙し。今日は20名を越えるお客さんだ。私達を入れれば30人越えだろう。アルコールが入ればさっきの事なんかは笑い話だ。しかも、ハイジはこの日もハイペースだ。相変わらず盛り上がるぜハイジ!自己紹介なんかさほど必要のないメンバーながらお初の人もいたので恒例の挨拶タイム。って言ってもほとんど誰も聞いていないジャン。しかも酔っ払ってるし・・・声はだんだん大きくなってくるし・・・下ネタ出てくるし・・あっそれは俺か!
こうして夜は更けたのでありました。
翌日は目を覚ますと朝からの雨。こりゃ今日はずぶぬれだね。ははは・・・
朝食を済ませ、ODDに後始末をお願いして小屋を出発したのが7時15分。ガスと風で何も見えない。天気だったらさぞかしお花畑がキレイだったろうに 残念ーっ!それでも足元に見える花々を眺めながら足早に。門内小屋まで約1時間。雨宿りしながら休憩しているとシミケンさん達御一行は先に門内小屋を出発したようだ。小屋を出てほどなく扇の地紙、そこから折れ、梶川峰の方へ進路をとると風は止み、雨だけになった。カッパの中までグッショリ濡れている。どうせ濡れたんだからと今度はみんなで竹の子採りを始めた。何も楽しみがないよりはずっとましだ。体中ビショビショなのにようやるわ!俺も含めてだけど・・・
ところどころ雪が残っているものの極めて危険というところはない。ただトットバの頭(カッチ)のところは気をつけて。雪をそのまま行くんじゃなくて雪の右端を進む感じで行くと夏道があります。ガスって見えないときは気をつけてください。
話はずっと飛んで下の天狗平に着いたのは1時ちょい過ぎ、約ここまで6時間。ちょっと時間かかりすぎた感もあるが途中遊んできたし、女性陣だいぶ足に来てたからこんなもんだろう。ともあれ無事帰ってきたんだし、それがなによりだ。最後はODDと一緒の下山でそこで下山報告を済ませ家路についたのでした。
天狗平に集合、今日もいい日になりますように |
今日もDr.松橋と堀越さんが一緒。最近このパターンが多い |
温身平から今夜のお宿。看板上の鞍部が梅花皮小屋 |
堰堤で荷物を降ろし ひといきつく |
ツブテ石の上の木々にも緑が覆い茂っている |
うまい水で休憩 |
さあ出発 |
地竹原の先から覗いた雪渓。行けそうもない |
滝沢の出合にはぽっかり穴が開いていた |
梶川の出合の様子。何とか今回は渡れたが来週は危ないだろう |
この亀裂の内側は絶対だめ |
カイラギ沢に入って直ぐの様子。ここから一旦夏道へ |
青滝の辺りからまた雪渓に乗る |
みんなの写真を撮ってくれる堀越さんを撮った |
石転びの出合の様子 |
大岩のところで食事を取った。ここまではみんな余裕のよっちゃん! |
本石転びの出合対岸の水場で水を汲みにDr.松橋 |
北股の出合付近から。 相変わらず迫力ある風景だ |
中ノ島に入ってから見通しのいい安全な場所でザックを下ろす。 シミケンさん達が追いついてきた |
ようやく到着。途中トラブルあったけどよく頑張った |
小屋まで登りきった喜びを分かち合う女性陣。竹爺のおっかぁは初体験 |
きこりのWKB。ヘルプありがとうkonchang |
みんなで記念撮影をパチリ |