8/18小屋番
2012/08/18~19 石転び沢~梅花皮小屋(小屋番)~梶川尾根
- 18日
朝は苦手だ!いつもより早いと、やっとの事で体を起こさなければならない。4時30分過ぎ自宅を車で出発、途中スタンドに立ち寄り給油、さらにコンビニによって朝一のコーラを流し込む。天狗平ロッジに顔を出してみるとUKXはもう登山口に登山者への注意喚起のため出かけているようだ。早速登山口まで車を回す。今日の登山客はどの程度いるんだろう?この日は梅花皮小屋の小屋番の任務で登山で気になる所である。ゲート前でUKXとアイボールし確認、また小屋番スイッチで降りてくるODDと無線で交信し状況を確認する。UKXから女性を1名連れて行くよう指示があった。何でもこの日石転びコースが初めてでアイゼンが無しなので一人では行くなと引き留めておいたらしい。新潟からいらしたTさんと一緒に登り始めたのが6:40、ゲート前出発。
7:00温身平十文字通過、稜線はきれいに見えている。今日は天気が良さそうだ。そのまま休まず進み7:25うまい水へ到着、一息入れる。おにぎりを冷たい水で流しこみ、何と美味いこと!10分ほど休憩。
彦エ門平を抜け、ババまくれ 地竹原 と進み、落ち合いで川原を覗き込むが行けそうもない。もう一へつりして梶川の出合で再度川原に降りてみる。ここの高巻きはイヤだなと思っていたところ、ここは行けそうだ。一部飛び石で渡っていく必要があるが問題なく通過。その後は夏道に入り石転びの出合へ足を進める。青滝、赤滝のへつりを通過、この頃からTさんが遅れ始め待つことが多くなる。だいぶ暑さに参っているようだ。
9:00石転び出合に到着。無線でODDと交信、ODDも石転び沢を降りてきてすぐ近くまで来てるようだ。食事をとりながら20分ほど休憩。石転び出合の雪の状態は崩壊が進んでいます。だいぶ門内沢まで入ってから雪を渡ってください。また尾根先端の水場の下の雪は薄くなっています注意してルートをとってください。
さあ出発、この先からいよいよ雪渓ですよと話をしながら川を渡渉。まず私が行きその後を追ってもらう。手を出し補助しながら一つ目の渡渉成功。二つ目の渡渉。やはり私が先に渡り、手を出して待っていた。Tさんが1歩、2歩・・・あれ後ろへ戻って行っちゃった。そして転倒。何もないといいな 思っていたら何ともあった。再度 渡渉し終え歩いていたら「すみませーん」と後ろで声が・・・どうしたのか見てみると転倒した際 膝を岩に強く打ちつけたらしい。傷は小さいがパックリ・・・本人は大丈夫だからと言う。そこへODDが降りて来て一言、無表情で顔色一つ変えず「中止!足が動くうち降りろ!」・・・そうしますとTさん。ODDさすがと思いました。「また来ればいいから・・・」とODDは彼女を連れて降りてくれました。助かりましたODD。
傷を見てたり、手当てしてたり、帰りの渡渉の補助をしてたりでずいぶん時間が押してしまった。10:00再度登り始め開始。出合いから200mくらい右岸を進むと雪渓に乗れます。雪渓の上は冷気が上から降りてきて熱中症とは無縁の世界ですな。実に快適!雪もスプーンカットで階段状なので登り易いこと・・・
10:45本石転びの出合通過、時間が押しているので休まず北股の出合に足を進める。クランポン無しでも登るにはスプーンカットが効いて登り易い、快調!
11:15北股の出合到着。このまま登れば午前中に着けるかな等と思ったがやはり休みたい。おにぎりを食べたらすぐ出よう・・・・腰を着いたら20分も休んでしまった。しかもおにぎり3個も食べてしまって気持ちがまったりしてしまった。午前中に着けないと思ったら緊張がほどけて歩くのが嫌になったのありました。
その後はお察しの通りトボトボと歩いたわけですよ。しかも黒滝から上は雪がないので暑くて・・・
ようやく小屋が見えると元気が出て12:30小屋着。小屋前に着くとすぐHZUから携帯にTELあり。早速用件を天狗平ロッジに無線で連絡した。荷物を置き、宿泊棟を一回りするが今のところここに泊まる登山者はいないようだ。まだ時間が早いので隣の小屋まで足を延ばすそうで今梅花皮小屋にいる登山客は他所へ移動。その代り他所からここへ移動中の登山客もいるだろう。御西小屋管理人のWZLと無線で交信。やはりこちらへ向かう登山者がいるらしい。また石転び沢を登って来る登山者もいるのでここ泊まりになるだろう。と言っても静かなもんだ。ゆったりした小屋番です。キョウサイ山岳会のナルミ会長とオオエさんが管理棟へ顔を出された。今晩は管理棟で飲る事にして荷物を宿泊棟に置き寝床を確保してもらうよう伝える。合計で10名程度の宿泊者で静かな夜、満天の星空、美味しい酒、長引く宴会・・・宴会!? 訂正 交流会・・・ - 19日
皆さん早い出発で、朝6時には宿泊棟の掃除を終えることができた。あとはトイレ周りと外回りの掃除だけ。この日で小屋番をスイッチするOTJと無線で交信。もう出発しているらしい。朝食をとり最後に残しておいた清掃を済ませ7:10小屋を出発。朝一の北股岳登りはいつもの事ながらきついこと。7:30北股山頂通過、そのまま足を進める。門内小屋8:15通過、管理人が歯磨き中 声をかけそのまま通過、扇の地紙8:30通過。詳しくは書けないが早めに降りた方が今日は良さそうだ。その答えは後で・・・
9:15五郎清水到着。5分間立ち休み。
さあ出発、しばらくすると登ってきました 大行列。そう この団体こそ私が恐れていた登山道保全部隊。この日19日に梶川尾根~丸森尾根で視察実習がある事は知っていて、竹爺からも無線で再三にわたり参加しろと言われていたが返事を渋っていたのだ。ここまで降りてくれば難なくスライドさせてもらえると思ったが先頭のHZU 俺を見るなり「バーボン 登り返せ!」・・・ 仕方ないので・・・聞こえないふりをしました・・・
この暑い時期に次々に登って来る兵達。汗はサラサラしていない。まるで汗ではなく油をかいているような・・・
後で聞いた話だが前の日だいぶ飲んだらしい。地獄の様相で大宴会だっだらしい・・もとい 大交流会・・・
蒸し暑い尾根をテクテク降り、ブナ林を覗いてみるが菌類は無し。12:00天狗平の駐車場に到着。とりあえず 風呂 さっぱりしたくて風呂 歯磨きしながら風呂 風呂・・・上では・・・まさしく地獄だろう。写 真
稜線は晴れているようだ うまい水にて記録を取るTさん うまい水もこの日照りで水量が少ない 初めての登山者がここを自信をもって「登山道はここ」と言える人間がどれだけいるだろう 滝沢の出合 梶川の出合 赤滝 そしてここは赤滝のへつり 石転びの出合では雪渓の崩壊が日ごと進んでいます 石転びの出合にてTさん この後・・・ 傷は小さく大したことなさそうだが 傷を開くと中までパックリ 石転びの出合上部の雪渓 ここの崩壊地より上部からは今のところ安定 本石転びの出合 雪渓は安定しています 北股の出合 北股沢から冷気が川のように流れ対岸にぶつかって下へ流れてきます 黒滝を下から 雪渓から上がる時は黄旗に従って進んでください 雪解け時 穴が開くと恐怖の黒滝は雪が無いときこんな感じです 中ノ島はお花畑です 小屋が見えると元気が出てきます 北股岳 気持ちのいい夏空です 翌日下る梶川尾根 朝景 北股岳山頂 二つ峰方面 門内小屋が見えてきました 門内岳山頂(門内小屋のすぐ上) 登ってきました 保全作業部隊 Ryoちゃん久しぶり 飯豊へらへら節の御大 この時期 飯豊を飾る花たち 福島から来た花田君